濁度軽減のための設備を作りに大洋州に来ました。
日本のすぐれた技術を活用して、環境開発課題解決のために活動を展開しています。
戦争と革命。平和を標榜する人でも革命を赦す人がいます。技術革命や情報革命などはいいのでしょうが、「絶対悪」である「悪政」を打破する目的の為と称して、国民を煽り多くの血を流す事が革命であるならばそれは内戦であり戦争の一つと言われる事もあります。
革命の定義は曖昧です。
そして悪政がこの世に存在する事も事実でしょう。
しかし今日のニュースでも報道されたように、多くの流血がおこった第3次エジプト革命のように、当初は、無血革命とかfacebook革命とか言われた割には中身が伴っておらず不平不満の捌け口になっただけで改革が全然進んでいない状態ならば無責任革命であるのでしょう。
死者は300名を超えて、負傷者も3000名以上にのぼりました。失望は大きいと思います。その矛先が軍部に向いています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111010/k10013155681000.html
辛亥革命から100年。
孫文、周恩来、蒋介石、毛沢東など中国史に欠かせない人々が関係した革命です。
しかし中国革命を金銭面で支援した日本人の事はあまり語られません。
孫文を現在の価値で言うとおよそ1兆円を支援した男。
梅屋庄吉。
孫文との交流は日中関係を考えて1972年の日中国交正常化まで公開されませんでした。
あの日本の南極探検家/白瀬矗(しらせのぶ)の記録映画も撮影しました。2010年8月上海国際博覧会の日本館で梅屋のひ孫が孫中山故居記念館の協力を得て、庄吉夫妻と孫文夫妻の交流のドキュメンタリー、手紙、祈念写真などの展示を行ったそうです。
何故か日比谷公園横にあった「中山」の表札を気に入り日本名 中山を使った孫文。
歴史に学ぶ事は良きものを取り入れ、そして過ちを繰り返さない為でもあります。
来年の1月にアフリカに行くことになりました。
久しぶりに家に帰り数時間仮眠して一路松山へ。
ミャンマーそしてラオスの案件が同時に入ってきました。
中々タフな状況です。
コンサルタントは代書屋ではありません。
いや、そうなってはならないのだと思います。
コンサルがいなければ事業を作り上げることができない程必要とされなければならないと考えています。
どこまで寄与することができるか?
調査だけならば簡単です。調査の先にある事業化を如何に成功に結びつけるか?
ブルーフロンティアはいつもその立ち位置からぶれていません。
再びフィリピンです。
上海に到着しました。
私は小籠包が好物です。上海は小籠包の発祥の地。様々な種類の小籠包を頂きました。ストローがついている大きな小籠包。珍しいですね。初めて頂きました。
皮は食べないようです。ならばスープ皿で頂いても同じような気がしますが、そんな突っ込みはしない方が良さそうです。
雨の上海。1911年からあるLong Bar.
租界にあるウォルドルフにあります。
ジャズとともに深夜まで仕事の話しで語り合いました。
上海には環境ビジネスにとっても大きなチャンスがあると感じています。
急速な近代化が進む街。非公式には3000万人とも言われる巨大都市。
日本の優れた環境技術が活躍できる場所は至る所に見受けられます。
どうやって中国で進めていくか?
楽しみが増えました。
来週は東北に向かいます。
開発コンサルタントとODAは深い関係があります。
というよりも、外務省、JICAを中心として緊密に連携を取り合っています。
そして、相手国政府のニーズがあってこそのODAです。
JICAから様々な支援メニューがあります。
http://www.jica.go.jp/sme_support/activities/index.html
中小企業連携促進基礎調査
BOP連携促進
案件化調査
民間技術普及促進
普及・実証事業
草の根技術協力事業
それぞれが特徴があります。その特徴とシーズがマッチするものを選択して、申請する事が必要です。
ブルーフロンティア株式会社は数々の実績がございます。
申請支援だけでなく、現場での調査に強力なネットワークと経験を活かしたコンサルティングが可能です。
6月ですね。
日本も暑いです。
しかし開発コンサルタントのお仕事は、赤道近くが多いのが現実です。
勿論、寒い国や地域もあるのですが、多くの開発途上国が暖かい国に集中しています。
だから、開発コンサルタントは夏が大変長く感じます。
日本の夏の期間だけでなく、海外で真夏を過ごす時間が長いですからね。
開発コンサルテント ブルーフロンティアのスタッフも日焼けしています。
TICAD Vのリンク先です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/tc5/
https://www.facebook.com/TicadVSecretariat
何故アフリカが大切なのか?
既にアフリカの人口は10億人を超えています。
1950年に比べておよそ5倍に増えています。世界でもっとも高い人口増加率です。
飢餓とHIVやマラリア。そして紛争。しかし豊富な地下資源がある。
この人口を賄えるだけの経済発展無くしては、飢餓も病気の蔓延も間接的には紛争も無くならないでしょう。
ケニアでは豊田通商やホンダが事業展開しています。ザンビアでは日立建機が、モザンビークやマダガスカルでは大手商社が金属会社が事業を開始しています。それでも中国と比べると如何だろう。中国からアフリカへの輸入高は2002年から2008年だけでも10倍になった。投資額は2009年から2012年は60%像介した。近年の援助額は欧米や日本を抜いている。中国にとってアフリカは最大のビジネスパートナーになっている。
アフリカ在住の中国人の数は10年前には数千人だった。
今では100万人に達し、更に急速に増加している。
日本人はおよそ8000人である。
圧倒的な差である。
良きにしろ悪しきにしろ、アフリカに行けばどんな辺鄙な町でも中国人に出会う。
日本はアフリカに何ができるであろうか?
BOPビジネスが言われて久しいが、アフリカでBOPビジネスを成り立たせている日本企業は少ない。
チャレンジングではあるが、今後の日本の経済と役割を考えた時にはもっと積極的な参画が望まれるのであろう。
微力ながらアフリカでの案件に注力中。
ベトナムは郊外に小規模な手工業を営む事業者が多く、クラフト村などと呼ばれています。
当然と言ってはいけないですが、小規模事業者ならではで環境面への設備投資は殆ど行なわれていません。
水質汚染、大気汚染、途上汚染。
環境問題と開発課題はとても密接です。
環境はその他の多くの分野、例えば経済だったり、食糧だったりに影響します。
例えばこのクラフト村
裏には田がありますが、周りはゴミだらけです。
汚染された水で作ったお米が出回れば健康被害を引き起こしかねません。
それをどうすれば解決できるか?
設備ならば誰がお金を出すのか?代替案を提供できるのか?
教育。必要でしょうが即効性はありません。
などなど、、、、一つを変える為には他を大きく動かす必要があります。
実に奥が深い問題です。
ついに発表されました。
太陽光発電は42円/KWH, 風力は20KW未満は57.75円、以上は23.1円。
バイオマス発電(一般木材)は25.2円である。
委員会では、「自然エネの発電会社が発電にかかる費用と適正なもうけを得られるように、買い取り価格をはじいた。費用は発電の種類や出力の規模で違うため、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどの規模に応じ、価格は14区分に分けることにした。」(引用)
FIT 固定買取価格について再生可能エネルギー導入の促進に繋がるという意見が多い反面、産業的には本当に潤うのかは慎重に見極めた方がよいと考えます。
世界最大の太陽光パネルメーカーにドイツがなったのは記憶に新しいと思います。
賛美が集まったQセルズ。4月3日に破綻しました。
太陽光パネル大手がドイツだけでもこの4ヶ月間でソロン、ソーラーミレニアム、ソーラーハイブリッドが破綻しています。
Qセルズの生産拠点はドイツ国内だけでなく、マレーシアにあります。
アメリカでもソーラートラスト、ソリンドラ、エバーグリーンが破綻しました。
理由はお分かりになりますか?
サンデックパワー等中国勢の増産によって供給過剰になったからです。
再生可能エネルギーは大きなビジネスチャンスでもありますが、ビジネスモデルの構築をきちんと行わなければ「この路はいつか来た路」になりかねません。
WTOにより守られる中国の寡占状態になりかねません。
日本のメーカーの製品を優先的に購入する事が困難だからです。
そしてメガソーラー等は雇用を全く産みません。
1名程度の管理を行なう者だけで運営できてしまうからです。
製造でも運営でも現地に雇用を産まず、電気代金の値上げによって多くの失業者を産んでしまう事は回避しなくてはなりません。このままだと地主のみが潤うことになってしまいます。
私は再生可能エネルギーの促進は進めるべきだと考えますが、能天気に「やったー」と言っている人が多いのですが、多くの疑問をもっています。
改革は多くの犠牲を産む事を認識しながら前進しなくてはならない事をしっかりと認識していただきたい。
そしてその犠牲を最小限に食い止めるような努力も併せて進める事をしないならば賛同はできません。
買取総額の上限と、それに見合う電力会社の経費削減によってどこまで賄うかのプランが欲しいですね。
さらに日本の製造業者がどのようにして事業を伸ばせるのかの見通しがなければ、ドイツ、スペイン、アメリカの前例の通り全滅の可能性があります。
枝野経済相が話した屋根貸し太陽光発電は更に加速させるでしょうね。
発電側の要望が大幅に通った事になる今回の価格と期間に関しては、こんな見方もあります。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1840
電気代の値上げ、消費税の値上げ。
この不況下においてはとても厳しいですね。
増税一色、小沢さんの判決一色の国会ですが、復興支援、TPPはどうなるのでしょうか?
電気料金を値上げするのが電力会社の権利であるならば、透明性と削減努力を怠らない事は義務だと思います。
現状では価格転嫁をそのまま赦すのは世論として認められる状況ではないのでしょう。
革命という言葉に安易に憧れるのは実に危険だと感じます。
環境の分野でよく使われるのは「エコ革命」とか「環境革命」ですね。
産業においてはまさに「産業革命」とか頻繁に使われます。
しかし「改革」とか「維新」の方がまだいいと思います。
革命家のチェ・ゲバラを闇雲に崇拝する人が実に多いのですが、その功罪をきちんと理解しているのか疑問です。
FACEBOOK革命という言葉が無血革命の代名詞のように使われていますが事実でしょうか?
ジャスミン革命では死傷者が300名を越え、エジプト革命では死者850名負傷者は少なくとも5500名にのぼります。
確かに1月25日の大規模デモの呼びかけはFACEBOOKやTWITTERが使われました。
その伝達スピードの速さは特質すべきものがあったのでしょう。
しかし多くの命が奪われ、体制が整っていない中で行なわれた拙速な民主化は現在のような大混乱と体制整備の遅れが生じています。
もし、悪用された場合にはその伝達スピードにより真偽が分からないまま暴走する可能性は否定できない。実に怖いものだと思います。
自らを革命家だと名乗りその美名に酔いしれるのは構いません。
二・二六事件の少年将校達や幕末に活躍した人々に自らを准えるのも結構です。
しかしヒロイズムに染まる前に加害者になりうる側面を微塵も感じていない人々が多すぎる事には疑問を覚えます。
自らは革命派であり反対する勢力を抵抗勢力とみなす流れも違和感を感じます。
中国の文化大革命にも多用されました。
明治維新はなんだったのか?今では保守革命と呼ばれているそうです。
クーデター成功により政権を取った事をもって革命と称するのも間違いだと思います。殆どのクーデター実行者は革命家だと自認しているようです。
難しいですね。
情報社会においては、簡単に妄信したりしないで自ら勉強して判断しないとならないですね。
アフリカに到着しました。
ナイロビの空港は半年前の火事で半焼したの現在は臨時の到着ロビーです。
飛行場からは大きな黒煙が見えます。テロが作業中に失敗したとの報道がありました。
ナイロビ市内で1日で2件の爆破テロが発生しました。
開発コンサルタントとして身の安全の確保はとても大きな課題です。
例えば、ホテルやレストランでも入り口付近にはなるべく長くは滞在しない。
手榴弾は入り口付近に投げられる事が多いからです。
どのように危険な地域を通らないようにするか?
車をどのように活用するか?
気の弛みの無いように心掛けなくてなりません。
そうはいってもブルーフロンティアのお仕事ですから、現地調査を進めなくてはなりません。
アフリカの大地。赤い土。
この土地に一度触れると、眠っていた人間としてのDNAが目覚めるようです。
AFRICAN VOICES
何度でも帰って来たくなる土地。母なる大地。
コンサルタントの仕事と一言で行ってもたくさんの種類があるので一括りにできるものではありません。
しかし、開発コンサルの仕事は、戦後の護送船団方式からの脱却が求められているのでしょう。
ODAの予算が半減されている。
これからのODAのあり方が見直されている。
戦後賠償というレジームと、外交の切り札としての位置づけ。
しかし、アンタイド無償をいつまでも続けるのか?
日本企業、特に中小企業の海外展開支援とどのように結びつけるのか?
これらが問われている時代において、開発コンサルはもっともっと技術を揚げなくてはならないでしょう。
特に調査だけを行っているだけだと、実際のビジネスはどうなのか?それが無くしては机上の空論に成りかねません。
ビジネスコンサルと開発コンサルの垣根など本当は無いはずです。
両方の知識を持ったコンサルが求められている姿なのかもしれません。