革命という言葉に安易に憧れるのは実に危険だと感じます。
環境の分野でよく使われるのは「エコ革命」とか「環境革命」ですね。
産業においてはまさに「産業革命」とか頻繁に使われます。
しかし「改革」とか「維新」の方がまだいいと思います。
革命家のチェ・ゲバラを闇雲に崇拝する人が実に多いのですが、その功罪をきちんと理解しているのか疑問です。
FACEBOOK革命という言葉が無血革命の代名詞のように使われていますが事実でしょうか?
ジャスミン革命では死傷者が300名を越え、エジプト革命では死者850名負傷者は少なくとも5500名にのぼります。
確かに1月25日の大規模デモの呼びかけはFACEBOOKやTWITTERが使われました。
その伝達スピードの速さは特質すべきものがあったのでしょう。
しかし多くの命が奪われ、体制が整っていない中で行なわれた拙速な民主化は現在のような大混乱と体制整備の遅れが生じています。
もし、悪用された場合にはその伝達スピードにより真偽が分からないまま暴走する可能性は否定できない。実に怖いものだと思います。
自らを革命家だと名乗りその美名に酔いしれるのは構いません。
二・二六事件の少年将校達や幕末に活躍した人々に自らを准えるのも結構です。
しかしヒロイズムに染まる前に加害者になりうる側面を微塵も感じていない人々が多すぎる事には疑問を覚えます。
自らは革命派であり反対する勢力を抵抗勢力とみなす流れも違和感を感じます。
中国の文化大革命にも多用されました。
明治維新はなんだったのか?今では保守革命と呼ばれているそうです。
クーデター成功により政権を取った事をもって革命と称するのも間違いだと思います。殆どのクーデター実行者は革命家だと自認しているようです。
難しいですね。
情報社会においては、簡単に妄信したりしないで自ら勉強して判断しないとならないですね。