技術者とともに

開発コンサルタントの仕事は、とても専門性が求められます。

殆どの事は各分野の技術者と共同で行なうことになります。

技術者の多くは、自分の持っている技術を世の中のために活かしたいという気持ちをお持ちです。
実に頼もしい方々があってこそ仕事が成り立っています。
日揮本社に献花にいきました。
そして技術者集団。
途上国での活動。
会社の規模も歴史も全く異なりますが、私はこの会社の奥深さとスタッフの方々の長年の貢献がどれ程大きかったかを知っています。
革命という名を語る卑劣なテロリストの犠牲になられた方々のご冥福とご関係者の一日も早いご回復を心より御祈り致します。

チリ到着

チリの南。プンタアレナスに到着しました。

長かった南極の旅の終焉です。
 
プンタアレナスはマゼラン海峡昼間部にある南アメリカ最南端の都市です。
 
この町の中心部にマゼラン像があります。
像の足がピカピカに光っています。

 
 
この足に触ると再びこの地に戻れるそうです。
 
この町からチリの首都 サンチャゴに移動しました。
 

 
 
ちょっとマゼラン像を触りすぎたようです。
再び戻ってくることになるとは。。。。
 
この続きはまた別の機会に

奥地へ

遠くに見えるのがチリの南極観測基地です。

何年か前に越冬したくない隊員が自らの基地に火をつけて燃やしてしまったそうです。今では再建されています。
 

 
 
南極の夏であるため、船はもっと奥地へと向かって行きます。
 
 
ごま塩のように見えるのはペンギンです。
 

 
読売新聞に珍しい記事が掲載されていました。

『東日本大震災の津波で、1万3000キロ・メートル離れた南極の棚氷が割れ、巨大な氷山が生まれたことが米航空宇宙局(NASA)などの観測で分かった。

 NASAの研究チームは地震発生直後から、巨大な津波が南極の棚氷にも影響する可能性があるとみて衛星画像を解析。地震発生から18時間で津波がニュージーランド南側の南極に到達した後、46年以上にわたり安定していた場所で棚氷が割れ、最大で長さ約10キロ・メートル、幅6キロ・メートルの氷山が分離して海に漂流し始めたことがわかった。』

(2011年8月10日10時32分  読売新聞)

景色

南極の何に惹かれるのでしょうか?

北極と大きく異なる点。
それは大陸だと言う事です。
 
南極は海から突然山が聳え立つ光景を観ることができます。
壮観です。
圧倒的な景色。神々しい景色。
 
船は5頭のクジラに囲まれました。
 
風邪はひきません。ウイルスすら生息できない地です。
一生で何度この地を訪れる事ができるだろうか?
もう二度と来れないからこそこの目で記憶していたい。
そう思いました。
景色を眺めていると不思議に今までにない感情がこみ上げてきて涙が頬をつたいました。

 

 

南極に向けて

ウシュアイアを出航して2日。

早くも氷山が流れてきているのを確認できました。
卓状氷山。横1km程ですから巨大ですね。
 
南極を航海するには知識と経験が必要であるため専門のパイロットが乗船してきます。
 
ペンギンの一団が船の横を通り過ぎます。
クジラの親子が船と並走しています。

風と氷河 パタゴニア

広大な大地。パタゴニア地区とは南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域でアルゼンチンとチリに跨がっています。

氷河。湿原。
氷河の規模は南極、グリーンランドに次ぐと言われています。
パタゴニア地区では優良な鉱床が幾つも発見されていますが、環境保護活動も活発になってきている為、中断している場所が多くあります。
環境と経済。両立が可能な部分とどうしても両立が困難な部分。
テクノロジーと感情。
難し問題ですね。
 
出航しました。
遠くフォークランド諸島に沈む夕日。
戦争と平和。
こんなに美しい自然の前に何をやっているのでしょうね。

 

ウルグアイ

大陸を南下していきます。

ウルグアイ。南米でチリと共に生活水準が安定している国です。
人口330万人。横浜市より人口は少ない国。南アメリカで2番目に小さな面積。
それでもサッカーとタンゴに関してはもの凄い自信があります。
タンゴはもともとはアルゼンチンではなくウルグアイが発祥だと譲りません。
どちらが発祥なのでしょうか?
モンテビデオという港町。
そこから牧場に行きました。
肉とワイン。そしてタンゴ。
美しい景色です。
 
次はパタゴニアを目指します。
南極までの道のりは長いですね。

ブエノスアイレスのカフェ

ブエノスアイレスの町にはカフェが沢山あります。

カフェの文化が根付いています。

お気に入りのカフェはブエノスアイレス最古のカフェ・トルトーにです。この店は1858年にオープンしたそうです。パリに姉妹店もあります。
ちょっとカフェは重厚な雰囲気です。
それでも店ではみんな思い思いに寛いでいます。
 
ブエノスアイレスを知るにはカフェに入るのも一手のようです。

ブエノスアイレス午前零時

南極に行くルートは幾つかあります。

私はアルゼンチンのブエノスアイレスから南下し、船で南極を目指しました。
いつか行ってみたい町ブエノスアイレス。
何故か不思議とブエノスアイレスには引きつけられる魅力がありました。
アラスカ、そしてブエノスアイレス。
この二つの土地は訪れたかった場所です。
いずれアラスカのお話もいたしますね。
 
ブエノスアイレスは南米のパリと呼ばれています。
確かに美しい町並みです。
そして大人の街です。
アルゼンチンと言えばタンゴ。
ブエノスアイレス午前零時という曲が好きです。
同名の小説が芥川賞を受賞していましたね。

南極

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月19日、米国航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL:Jet Propulsion Laboratory)およびカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)が複数の衛星の合成開口レーダ(SAR)画像を用いて南極大陸の氷の移動速度分布図を作成する取り組みに対し、陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」に搭載したフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ(PALSAR:パルサー)で取得したデータを提供したことを発表した。

ー以上ニュースリリースより引用
 
南極から巨大な氷山が流出しているとの報道が数年前から盛んに取り上げられています。
去年南極を訪問しました。
勿論初めての経験です。
 
一言で述べるならば世界で一番美しい場所だと感じました。
景色を眺めて自然と涙が出た事は生涯この場所しかありません。
 
暑い夏の終わりに少しだけ南極の話をしますね。

730交差点

テレビの記憶で、最初で、そして鮮明に覚えているのは1978年7月30日です。1972年に沖縄が返還されて暫くは右側通行でした。それがこの日から左側通行に変わったのです。テレビでは右側通行から左側通行に変わったので混乱しているニュースが流れていました。まだ白黒テレビでした。

石垣島の中心部に730交差点があります。石垣島では事故もなく移行が終了したそうです。それを記念して名付けた交差点です。

先日数えてみたら沖縄県でのお仕事が既に30件ほどになりました。

 

いつの世までも末永く、おつきあいしたいものです。

 

 

みんさーいいですね。

The power of unreasonable people

BOPビジネス/インクルーシブビジネス、そして開発コンサルタント

いずれも開発途上国でのお仕事ですので、大変な力仕事になります。

こんな本も出版されています。

コトラーもソーシャルマーケティングの新刊を出版をしました。

もはや一つの業界だけでは括れない時代になってきたようです。

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南インド

川で思い出しましたが2ヶ月ほど前に久々にシンガポール/インドに行ってきました。講演会を何度かさせていただきました。

最近では南インドの川を航海するホテル付きの船でクルーズを楽しむ欧州からの旅行客が増えているそうです。
近代化が進むインド。
それでもちょっと離れた土地に行くとまだまだ田舎のよい景色が沢山残っています。

隠岐

島後のフェリー乗り場で松葉蟹は雄は1800円、雌は350円で売られていました。

地元では雌はお味噌汁に入れて飲むようです。
私は雌を茹でて、内子と外子をいただくのが好きです。
この時期は実に美味しいです。
勢子ガニとも呼ばれます。
隠岐諸島に来てやはりいただきたいのは、松葉蟹と隠岐牛です。
旅ガラスの楽しみのひとつが食べる事です。

 

 

隠岐 海士町

この島には素晴らしい財産があります。
町役場の大江課長にご案内いただきました。
人の器、地元愛、先見の明。それらを強く感じました。
熱い想いに話しを伺っていた私も熱が入りました。
島を変えて行くには原動力になる方とそのお仲間が必要です。
海士町は人材が揃っています。
絶景
色々な国々、色々な島々をみさせていただきましたがこの島は他と似ていません。独特です。素晴らしい眺望です。
隠岐諸島は4つの有人島と180の無人島からなる島です。
奥に見えるのが冠岩です。
手前が三郎岩。
分かりづらいですが岩が三つ並んでいます。

カラフルな貝。
勿論天然色です。
ホタテ貝。

これを一流レストランのシェフに料理していただきたいです。
ナマコ。
珍味はこのわたでしょうが、更に珍味はくちこでしょう。
生もいいですが軽くあぶって食べると実に旨いです。

海士だけの地酒
承久の宴
岩場で放牧されている隠岐牛
草も塩気があります。
それを食べて急な崖での放牧で足腰が丈夫です。
肉本来の旨味と独特の風味があります。

その他にも名水や素晴らしい香りの福木
シーカヤック、ダイビング等々魅力はつきません。
しかし何より人と文化です。
後鳥羽天皇が生涯でずに過された島。
島民の優しさと上品さ。
移住者が2400人弱の人口の1割を占めます。
外ものを受け入れる寛容さ。
地元の三味線。踊り。
この島に貢献したい。
しかし一時の流行りにしてはならない。
島民が自ら望み受け入れられる事。
緩やかであっても確かなもの。
人々の生活と文化を守り抜く事。
私が今まで仕事で関係してきた方々は本物ばかり。
各々の分野で日本を代表する方々にこの島をみていただいたら多分私と同じ感想を抱くと思います。
いつかそんな方々のお力を借りて、この島に貢献できる仕事ができたらよいなと感じました。

スモーキーマウンテン

フィリピンといえばかつてはスモーキーマウンテンと呼ばれた土地がありました。

現在は場所を移していますがまだ点在しています。
沸き立つ煙。これは身体には良くないですね。
ゴミ。この中から金属やプラスチックを取り出して販売する事によって生計をたてている人々。
 
日本の廃棄物処理技術は世界一です。
ここに中間処理施設や最終処分場を建設して、ゴミからレアメタルや、燃料を製造したり、マテリアルリサイクルを促進する事により大きな雇用が産まれるはずです。
そして健康を取り戻す事にも繋がります。
ゴミは活用すれば大きな資源になります。
問題は採算です。現在多くのゴミ場は民間に委託運営されています。初期投資費用を賄える企業が少ないのがネックです。こういったものにこそピンポイントにODAを活用し日本の廃棄物処理場者とタイドで技術輸出も個なう事にすれば良いと思います。
日本のODAは世界からみてもダントツにアンタイドであることも、産業の海外進出が促進されない原因の一つであると考えます。

東北へ

ちょっと涼しく感じます。

盛岡に到着しました。

震災以降随分と被災地を訪問して復興支援活動を展開してきました。

Challenge To Change Japanという団体を立ち上げて物資の輸送も沢山行ってきました。http://ctcjapan.org/

岩手は東京から遠いからかボランティアの人員が他の地区よりもどうしても少なくなってしまっているようです。

東北新幹線が復活してからは大分移動が楽になりました。

盛岡と言えば冷麺。

ちょっと変わったものを見つけました。

何と冷麺の缶詰です。恐る恐る購入してみました。

これがちゃんとした味ならば、冷やし中華の缶詰や将来的にはお刺身の缶詰だってできてしまうかも知れません。

 

どれどれ。

中々美味ですが麺がちょっと異なる様な。

表示をみると「こんにゃく」と書いてあります。

こんにゃくであればのびないですしね。なるほど。

 
 

 

New Year Greeting

あけましておめでとうございます。

ブルーフロンティア株式会社も仕事始めです。といっても正月も出社しているスタッフが多かったのが実情です。

今年はどのような年になるのでしょうか?

開発コンサルタントとして新たにケニアとペルーの案件が開始されます。

東奔西走 今年も全力で走ります。

本年もよろしくお願い致します。

 

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沖縄の水問題

沖縄には貯水タンクが設置されている民家がとても多いのが特徴です。

それは断水が多かった歴史によるものです。

沖縄は海に囲まれているし、熱帯なので水は豊富にあると思われています。

しかし飲料水や生活用水に使用するには幾つかの問題があります。

河川は延長が短く、急流です。これは豪雨の時には水量が急激に上昇しますが渇水時は急激に少なくなるので変動幅が大きい事を意味します。

また島嶼であるため、渇水時には補給が困難です。

また河川からの取水、赤土砂流出の問題も大きいのが特徴です。

勿論海水の淡水化も既に行われていますが、大量のエネルギーを用いるためCO2削減の課題も残ります。

また沿岸部でなく内陸部や島嶼には設置はできない問題もあります。

沖縄の平均水資源賦存量は、全国各エリア中で1番低いと言われています。

一人当たりの水資源賦存量は、全国平均の約6割。

水資源賦存量とは、水資源として理論上、人間が最大限利用可能な量のことをいう。出典:国土交通省 土地・水資源局水資源部 「平成20年版日本の水資源について」

地球温暖化問題を解決する為にCO2削減が世界中で唱われています。

カーボンオフセットもその為の一手法です。

しかし、温暖化による生命の危機が最初に押し寄せるのは水不足だと言われています。水不足は農作物の収穫量の減少を招くだけでなく飲料水や工業用水の不足により深刻な事態を招きます。

 

試行的取引としてカーボンオフセットではなく水削減量をクレジット化してみてオフセットとして利用してみました。ウォーターオフセットです。

ウォータートレンド (WATER TREND)で実施してみました。

削減者は沢山いる事はわかっていたのですが果たして、ウォーターオフセットを実施したい買い手が見つかるかどうか?

大きな課題でした。

ところが実施するとアナウンスさせていただいたとほぼ同時に5件約定させていただく事ができました。

やはり水問題について具体的に貢献したいと考える方々が多いのだと実感が湧きました。

この取り組みはまだ改良や発展させる余地は大きいと思います。国際的な取引に用いてみたり、渇水地域にお金が循環する仕組み作りも織り交ぜる事はできると思います。

次の取引が楽しみです。