沖縄には貯水タンクが設置されている民家がとても多いのが特徴です。
それは断水が多かった歴史によるものです。
沖縄は海に囲まれているし、熱帯なので水は豊富にあると思われています。
しかし飲料水や生活用水に使用するには幾つかの問題があります。
河川は延長が短く、急流です。これは豪雨の時には水量が急激に上昇しますが渇水時は急激に少なくなるので変動幅が大きい事を意味します。
また島嶼であるため、渇水時には補給が困難です。
また河川からの取水、赤土砂流出の問題も大きいのが特徴です。
勿論海水の淡水化も既に行われていますが、大量のエネルギーを用いるためCO2削減の課題も残ります。
また沿岸部でなく内陸部や島嶼には設置はできない問題もあります。
沖縄の平均水資源賦存量は、全国各エリア中で1番低いと言われています。
一人当たりの水資源賦存量は、全国平均の約6割。
水資源賦存量とは、水資源として理論上、人間が最大限利用可能な量のことをいう。出典:国土交通省 土地・水資源局水資源部 「平成20年版日本の水資源について」
地球温暖化問題を解決する為にCO2削減が世界中で唱われています。
カーボンオフセットもその為の一手法です。
しかし、温暖化による生命の危機が最初に押し寄せるのは水不足だと言われています。水不足は農作物の収穫量の減少を招くだけでなく飲料水や工業用水の不足により深刻な事態を招きます。
試行的取引としてカーボンオフセットではなく水削減量をクレジット化してみてオフセットとして利用してみました。ウォーターオフセットです。
ウォータートレンド (WATER TREND)で実施してみました。
削減者は沢山いる事はわかっていたのですが果たして、ウォーターオフセットを実施したい買い手が見つかるかどうか?
大きな課題でした。
ところが実施するとアナウンスさせていただいたとほぼ同時に5件約定させていただく事ができました。
やはり水問題について具体的に貢献したいと考える方々が多いのだと実感が湧きました。
この取り組みはまだ改良や発展させる余地は大きいと思います。国際的な取引に用いてみたり、渇水地域にお金が循環する仕組み作りも織り交ぜる事はできると思います。
次の取引が楽しみです。